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 大阪地方裁判所第7民事部は、本日、ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟において、原告2名のうち、1名について原爆症認定施陰性却下処分を取り消すという判決を言い渡しました。
 勝訴した原告の申請疾病は、「慢性腎不全」(IgA腎症)について、原爆症認定申請の却下処分の取消しを命じる原告勝訴の判決を言い渡しました。
 慢性肝炎、糖尿病を申請疾病とする原告の訴えは却下しました。

藤原団長_convert_20190523191938

判決前集会であいさつする藤原精吾弁護団長。

入廷行動_convert_20190523192204

判決前、裁判所への入廷行動。

豊島弁護士_convert_20190523192349

判決報告集会で報告する豊島達哉弁護士。

久米弁護士_convert_20190523192318

判決内容について報告する久米弘子弁護士。

花束贈呈_convert_20190523192413

判決報告集会で、敗訴原告を含めて花束贈呈。
勝訴原告は病気のため、判決も聞けない。
代わりに、喜久山弁護士が花束を受け取る。

記者会見_convert_20190523192444

 判決後、裁判所の司法記者クラブで記者会見する弁護団。
 尾藤廣喜幹事長、諸富健弁護士、和田信也弁護士、中道滋弁護士。

 以下は、判決を受けての弁護団、支援ネットワーク、原告団の声明。


2019年5月23日

ノーモア・ヒバクシャ訴訟大阪地裁判決についての声明
ノーモア・ヒバクシャ訴訟近畿原告団・全国弁護団
ノーモア・ヒバクシャ訴訟近畿弁護団・全国弁護団連絡会
ノーモア・ヒバクシャ訴訟支援近畿ネットワーク

 本日、大阪地方裁判所第7民事部(松永栄治裁判長)は、原告2名のうち1名について原爆症認定申請の却下処分を取り消す判決を下した。
 本訴訟は2013年12月16日に改定した「新しい審査の方針」によって、原告らの原爆症認定申請を認めないとした国(厚労大臣)の処分を争った事案である。
 今日の判決はこの「新しい審査の方針」が定めた原爆症認定基準が誤りであることを再度明確にしたものである。このことは、被爆者が原爆症認定を受けるためには裁判を起こさなければならないという異常な事態がなお、続いているということを示すものである。
 判決は、初期放射線による外部被曝だけでなく、残留放射線、すなわち、誘導放射線や放射性降下物が放出する放射線による外部被曝及び内部被曝の可能性も考慮に入れ、当該被爆者の被爆状況、被爆後の行動・活動内容、被爆後に生じた症状等に照らし、当該被爆者が健康に影響を及ぼすような相当程度の被曝をしたと認められるかどうかを個別具体的に検討する必要があるとした。
 そして、慢性腎不全(IgA腎症)を申請疾病とした原告について、判決は、慢性腎不全と原爆放射線との間には、低線量被曝の場合も含め、一般的な関連性があると認め、さらに、IgA腎症についても、同様に関連性を認め、原告に対する却下処分を取り消した。
 他方、慢性肝炎及び糖尿病を申請疾病とした原告について、判決は、糖尿病と原爆放射線被曝との関連性については、一般的に消極に解されるが、特定の遺伝子を有している者については、これを肯定する余地があるとしたものの、当該原告については、特定の遺伝子を有していないとして、放射線起因性を否定した。また、肝機能障害については、その原因が軽度のNAFLD(脂肪肝)によるものとし、放射線起因性を否定した。
 本日判決のあった原告は、いずれも75歳をこえ、うち勝訴した原告は、体調不良のため本日出頭することもできなかった。このように原告が高齢化する中で、本日の取消判決に対して国が控訴してさらに裁判を強いることは人道上も絶対に許されない。
 本日の判決は、新しい審査の方針で、積極認定の対象とされていないIgA腎症を含む慢性腎不全について、放射線起因性を一般的に認め、また、明確に(放射線起因性の)機序が解明されていない限り、関連性は認められないとする国の主張を独自の見解として退けた点は、高く評価されるべきである。他方、慢性肝炎を申請疾病とする原告につき、その肝機能障害の放射線起因性を否定したことは、到底容認することができない。
 国は破綻した原爆症認定制度の運用にしがみついている。国は被爆者の実態を無視した態度を早急に改め、核兵器の非人道性の生き証人である被爆者の立場に立った原爆症認定行政に根本的に転換すべきである。
 判決にあたり、ノーモア・ヒバクシャ訴訟原告団、全国の被爆者、弁護団は、国及び厚生労働省に対して、以下のことを求める。

1 「新しい審査の方針」の誤りを認め、これを変更し、全原告を救済すること
2 被爆者が「裁判をする必要がないように」被爆者援護法と原爆症認定の在り方を抜本的に改め、被爆者の命あるうちに問題を 解決すること
3 唯一の原爆被爆国として核兵器の非人道性を国際世論に訴え、核兵器禁止条約に加
 入し、核兵器廃絶国際運動の先頭に立つこと
以上




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2019.05.23 Thu l ニュース(原爆症裁判) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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