本日は、第7民事部に継続している訴訟の原告Wさんの尋問が奈良地方裁判所に出張して行われました。

Wさんは、京都府在住の原告で大阪地裁に提訴していますが、大阪地裁まで出向いての尋問は体力的にきついため、居住地に近い奈良地裁に出張しての尋問となったものです。
弁護団は、せっかく奈良地裁で行うので、公開して実施するように申し入れましたが、裁判所は所在尋問として行うとして非公開で行われました。ただ、裁判官3人全員、弁護団、被告代理人も双方10人以上が参加していつもと同じ雰囲気の中、尋問が実施されました。

原告のWさんは、1歳4か月のときに、広島の爆心地から2.5kmの吉島町で被曝。
ご本人には記憶はないものの、お母さんやお姉さんから聞いていた話から被曝状況を再現。
授乳中に爆風でお母さんとともにガラスが突き刺さり、今も顔や腕に傷が残ること、爆風で家全体が崩れ、下敷きになったところを助け出されたという被曝状況を話されました。

Wさんの申請疾病は、慢性腎不全(Iga腎症)。
被曝後は、倦怠感が続き学校での体育も見学、疲れやすいために仕事も長続きしなかったことなど、被曝後の苦しみを供述されました。
Wさんの息子さん2人が付き添われましたが、Wさんは、「34歳くらいまで家族にも被曝のことを内緒にしており、倦怠感やだるさから家でも横になることが多かったので、家族からも怠け者と思われて理解されなかった時期もあったかもしれない、しかし、こうして二人の息子が付き添ってくれてありがたい」と供述していたときには、ご本人も二人の息子さんも涙ぐんでいました。
Wさんは、たとえ、命を取り留めたとしても、その後、長年にわたり健康状態をむしばみ、差別を恐れ、偏見に苦しむ原爆の非人道性と核兵器の廃絶を訴えられました。

国は相変わらず、高血圧や食生活、糖尿病の他原因が原因だと聞くだけ。
反対尋問の所要時間を大幅に切り上げて尋問を終えました。

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尋問後は、裁判所裏の教育文化会館で尋問終了を待った支援の皆さんと一緒に報告集会。

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尋問を担当したのは、久米弘子弁護士、小林務弁護士、諸富健弁護士の3人。
諸富弁護士は、京都弁護士会に所属していますが、地元奈良在住。
報告集会は京都の支援の会の小杉さん。

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非公開の尋問だっただけにどれだけの方が参加されるか心配しましたが、会場いっぱいの参加者。
写真には写っていませんが、昨年末、大阪地裁で勝訴され、確定した原告のEさんも参加。

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つい最近、弁護団に加入してくれた新人の喜久山大貴弁護士。
久米弁護士、諸富弁護士、塩見弁護士と同じ京都の市民共同法律事務所。
これからの活躍を期待して下さい。

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裁判傍聴記の初代執筆者の長谷川千秋元朝日新聞大阪本社編集局長も参加。
病気のため、以前のように裁判傍聴もままならないものの、今回は、お住まいの近くの奈良地裁ということで参加。
「核兵器廃絶に抵抗する安倍政治を終わらせるまで死ねない」とお元気な姿を拝見して安心しました。

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いつも傍聴してくれる元国労争議団で国際人権活動家の大矢勝さん。
奈良県山添村の出身。
最後は、大矢さんのコールで「団結がんばろう!」

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最後は藤原団長の締めの挨拶。
1月8日、9日の両日、東京弁護団、近畿弁護団、東友会、それと医師団の齋藤先生の合計22名が参加して行われた福島合宿の模様も紹介。
全世界で取り組まれているヒバクシャ国際署名と裁判、運動の力で、今年の暮れには前進を確認できるように奮闘を誓い合いました。
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2017.01.11 Wed l ニュース(原爆症裁判) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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