昨日3月20日、大阪地方裁判所第7民事部(田中健治裁判長)で、ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟の判決言い渡しがあり、原爆症認定申請の却下処分の取消を求める原告4人全員の請求を認めました。
昨年12月に審査基準が改定された後、初めての判決で極めて重要な判決であっただけに、原告全員勝訴の影響は計り知れないです。
「全員勝訴」「小手先の基準改訂もうやめろ!!」の旗を持つのは、弁護団の小瀧悦子弁護士吉江仁子弁護士

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昨年12月、原爆症認定申請を審査する医療分科会は、「原爆症認定の在り方検討会」の意見を受けて、従来の「新しい審査の基準」を再改定しましたが、それまで批判が強かった非がん疾患(心筋梗塞、甲状腺機能低下症、慢性肝炎・肝硬変)についての「放射線起因性の認められる」という要件を廃止し、代わりに「爆心地から2km以内の直爆、翌日1km以内への入市」という新たな線引きを導入しましたが、これは従来の司法判断の到達点にも届かない不十分なものでした。
厚労省は、この再改定された審査基準で原告の認定申請を再審査。その結果、原告のうち3名については裁判外で認定(これらの原告については取消訴訟については取り下げ、国家賠償のみ係属)、その余の4名については再審査でも認められないという結論を出したため、裁判所がどのような判断を示すかが注目されました。
あいにくの雨の中、たくさんの支援の皆さんが、西天満浜公園の判決前集会に参加してくれました。

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いつもの「お天気占い」をする藤原精吾弁護団長。
これまでの判決はすべて晴天だっただけに、一抹の不安が募る。
判決前はいつも緊張しますが、今回は特別でした。

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判決の意義について報告する尾藤廣喜弁護団幹事長

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裁判所正門前で入廷行動。
横断幕を持つ支援の中には、原爆症認定集団訴訟の第1次原告の木村民子さんの姿も。
ご自身の裁判が終わった後も、ずっと裁判支援に参加されている。本当に頭が下がります。

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車椅子で入廷するのは、原告の武田武俊さん。車椅子を押すのは息子さん。

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正門前で横断幕を掲げて旗出しを待つ支援の皆さん(上の写真は国労の大矢勝さん)。

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雨の中、「全員勝訴」の旗を掲げる小瀧悦子弁護士
その隣は、吉江仁子弁護士盲導犬クルー。盲導犬と一緒の旗出しは多分(?)史上初では。

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やったー!!「全員勝訴」歓声に沸く裁判所正門前の支援の皆さん。

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判決を聞き終えた弁護団も続々正門前に。小瀧さんの後ろは尾藤廣喜弁護士三重利典弁護士

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吉江弁護士が持つ旗は「小手先の基準改訂もうやめろ!!」。弁護団会議で吉江さんが提案したもの。
雨の中、たくさんのマスコミのカメラの前で撮影もたいへん(撮影は、いつも法廷で言い渡しを聞くことなく、正門前で旗出しを待ち構えている西晃弁護士)。

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1時間に及ぶ記者会見を終え弁護士会館に移動して、判決報告集会に参加された原告の皆さん。

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支援の皆さんから原告の皆さんに、花束贈呈。元原告の木村民子さんや大坪さんの奥さんの姿も。

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支援の皆さんと弁護団、医師団へのお礼を述べる原告の平山哲夫さん
生後7か月の時に爆心地から3.4kmで被爆。原爆投下の翌日、お母さんに負ぶわれて三菱兵器工場(爆心地から1.5km)で被爆した兄を探しに爆心地方面へ。もちろん、当時の記憶もなく、お姉さん達の証言等で被爆状況を立証。

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6歳のとき、長崎市大浦東町(爆心地から4km)で被爆した中村繁幸さん。中村さんも長崎医大病院に通院して帰ってこないお母さんを捜索に、原爆投下の翌日に爆心地方面に向けて入市。国は、当時同居していた親族の被爆者健康手帳と被爆状況が異なるなどと徹底して争ってきました。

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阪南市の被爆者の会長も務めた武田武俊さん
島原中学に通っていたが川棚海軍工廠に学徒動員。島原中学の先生、生徒と別れて一人で実家に戻る途中、長崎市を通過、入市被爆。証人も誰もいない。奥さんにも被爆の事実を隠し通したが、手帳申請の直前に発覚。申請に同行した妻の手前、被爆の影響をできるだけ隠そうと過少申告したことが国から徹底して争われました。しかし、判決では、被爆者の置かれた状況を斟酌して非常に丁寧な事実認定をしてくれました。

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法廷には出廷できなかった原告のMさん(判決前に裁判外で認定された)の息子さんが代わりに参加。
いまだに被爆者が裁判を続けなければならない現状を嘆かれました。

判決の報告をする尾藤廣喜弁護士
昨年12月の認定基準の再改定の誤りが司法によって断罪されたことから、厚労省は直ちに認定基準を司法の到達点に従って見直すこと、認定制度の抜本的改正とともに、基準再改定によっても放置されている原告以外の被爆者の申請見直しを強く要求することの重要性を指摘されました。

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報告集会の締めのあいさつをする藤原精吾弁護士
厚労省は、これ以上、被爆者を苦しめないためにも、今回の判決対して控訴することなく確定させること、認定制度の抜本的改正を求めること、今回の判決と3月28日に言い渡される熊本地裁判決を受けて4月1日に国会で開催される院内集会への参加を訴えられました。

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吉江弁護士が掲げた「小手先の基準改訂もうやめろ!!」
今回の報道の中でも被爆者の「自分たちが死ぬのを待っているとしか思えない」という声が紹介されています。
厚生労働省はええ加減にしなければなりません!!

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2014.03.21 Fri l ニュース(原爆症裁判) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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