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2013年8月2日、大阪地方裁判所第2民事部は、ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟(義務付2次訴訟)について、原告9人のうちすでに認定されて国家賠償を求めている1名を除く8人の原告全員について、国の原爆症認定却下処分を取消し、かつ「原爆症と認定すること」を命ずる全面勝訴判決を言い渡しました。

写真は、判決報告集会で旗出しを担当した若手弁護団員の和田信也弁護士(右)と杉野直子弁護士(左)。
義務付2次判決

原告らの申請疾病は、いずれも国の「新しい審査の方針」において積極認定の対象とされている心筋梗塞、甲状腺機能低下症等であり、かつ、それぞれ積極認定の範囲とされる「爆心地から3.5km以内」「100時間以内に爆心地から2km以内に入市した者」であり、何れも積極的に認定されるべきでした。
ところが、厚労省は、原告らの認定申請を長期間、審査せず放置し、やむなく原告らが認定促進のための義務付け訴訟を提起したところ、却下処分を下してきたのです。

判決で、裁判所は、原爆放射線の人体影響については、未解明な部分が多いことなど、科学的知見に一定の限界があることを前提に、これまでの集団訴訟で示された判断基準を踏襲。
その上で、心筋梗塞(狭心症を含む)のについても、しきい値はないとするのが合理的であること、甲状腺機能低下症についても低線量域でも、放射線被曝との関連性を一般的に肯定できるとしたことの意味は極めて重要です。現行の認定基準である「新しい審査の方針」にある「放射線起因性の認められる」心筋梗塞、甲状腺機能低下症という限定が誤っていることになるからです。

原告らの多くは80歳を超えています。最年少の原告である和田文雄さんでさえ72歳、最年長の原告である田島嘉一さん、山口幸雄さん、山内正春さんは87歳です。原告らは、(第1次)安部総理の指示の下に策定された「新しい審査の方針」において認定が迅速にされると期待したにもかかわらず、長期間放置され、提訴から判決まで3年8か月を要しました。一番古く認定申請をした宮永平八郎さんの場合、平成18年の申請からここまでくるのに7年も要しています。
残念ながら、原告のおひとりは、病床において本人尋問を行うなど、自らが苦しんできた疾病が原爆によるものと確認してほしいと、勇気を振り絞って訴訟をたたかってきましたが、判決を聞くことなく、昨年11月18日に亡くなられました。この原告はオーケストラでバイオリンを演奏されていましたが、舌がんの後遺症で手が挙がらなくなり、それが原因でヴァイオリンを弾くことが出来なくなりました。この原告は、甲状腺機能低下症(橋本病)も患っていたため、あえて困難な「舌がんの術後後遺症」を認定疾病に加える必要はなかったとも言えるのですが、音楽が好きで音楽に生き、ヴァイオリニストとして生涯を全うしたかったのに、被爆が原因であるとしか考えられない舌がんを発症し、その治療のためにヴァイオリニストとしての生命を絶たれてしまった悔しさを、国や裁判所に認めてもらうことで、少しでもはらしたい、その思いで申請をし、裁判をたたかってこられました。担当の塩見卓也弁護士の緻密な立証の結果、裁判所は、甲状腺機能低下症(橋本病)だけでなく、「舌がん術後後遺症」も放射線起因性が認められると判断してくれました。まさに、原告と弁護団の思いを裁判所が正面から受けとめてくれたと高く評価しています。

裁判の報告集会で、原告の皆さんの苦労をねぎらうために花束が贈呈されましたが、原告の和田さんは、「この花束は今まで支えてきてくれた支援の皆さんにお渡ししたい気持ちです」とあいさつされて感動を呼びました。
原告の皆さんらに残された時間は限られています。
厚労省は、どうか控訴するなどという「鬼の所業」などせず、判決を確定させてほしい。
義務付2次判決報告集会
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2013.08.03 Sat l ニュース(原爆症裁判) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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