5月16日、第7民事部の郷地医師の証人尋問が行われました。

郷地秀夫先生が、約4時間半1人で証言された。
毎回、パワーアップする郷地証言だが、今回は、科学的知見について訴訟の本質的な問題に切り込んだ。
郷地先生は、被告国代理人の反対尋問で、証拠書類に参考文献として掲げられている文献について読んでいるか聞かれ、すかさず、「いい質問ですね。少し時間を下さい」と言って続けた。
それは、原告が、証拠提出した放影研の文献に添付された「参考文献」。郷地先生は、文献を探したが見つからなかった理由について次のように証言された。
権威ある大先生の「糖尿病は放射線とは関係がない」という大論文があるが、学会ではそれに異を唱えることになる研究をすることも、発表することもできない。だから、研究テーマを工夫して、影響力の小さな研究会で発表せざるを得ない実情。それゆえ文献を探すだけでも一苦労するのだという。
原発事故後、その実態が明らかになってきた「御用学者」が蔓延る学会の体質。
原爆症認定でも、厚労省は、学会で大きな顔をしている大先生を審議会等の委員として抱え込んで、その学者の言うことだけが科学的で権威があるとして、裁判でも、それに寄りかかった主張をひたすら繰り返している。
その構造的な問題点について、郷地先生は怒りをもって証言した。裁判官はきっと分かっていると思う。

郷地先生は、残留放射線による被曝の影響が大きいことは国も知っているからこそ、食料品の流通制限などをしているのに、原爆訴訟では残留放射線はほとんど影響ないと主張している。福島の人たたいが可哀想だとも証言された。
また、国が放射線以外のリスクファクターだとする糖尿病、高血圧、コレステロールなどについても、放射線で上昇しやすい。それをまだ解明されていないだけことを持ち出して、他原因があるから放射線は関係ないという被告国の主張も厳しく批判されました。

まだ、クーラーの効いていない法廷で傍聴席一杯の支援の皆さんがかけつけ、大いに盛り上がりました。
次は、6月6日、眞鍋穣医師と瀧本和雄医師の証人尋問です。
法廷は、大阪地裁806号法廷です。


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裁判報告集会で司会をする西晃弁護士。



郷地尋問を担当した杉野直子弁護士からの報告。
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2013.05.17 Fri l ニュース(原爆症裁判) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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