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 本日、厚労省の姑息な駆け込み的な却下処分で、裁判所が弁論を再開してしまった「原爆症認定促進訴訟」の口頭弁論が行われました。
 以下は、弁護団を代表して意見陳述を行った有馬弁護士の陳述内容です。
 

本来であれば、本日この場で判決が言い渡されるはずでした。
 我々は、厚労省が原爆症認定申請をたなざらしにしていることについて、裁判所がその違法性を宣言してくれることを確信していました。
 そして、その判決により、厚労省は、認定行政を抜本的に改めることを迫られることとなったでしょう。
 しかし、残念ながら、厚労省は、本日の判決を回避するために、判決の直前になって駆け込み的に原告に対する却下処分を行いました。
 そして、国は、1週間前に弁論再開を申立て、残念ながら弁論は再開されてしまいました。

 私からは、この場で2点だけ述べたいと思います。

 まず一点目は、厚労省の今回の処分は、明らかに今日の判決を回避するためのものだったということです。
 厚労省は順番にしたがって審査を進めただけだと弁解するでしょう。
 しかし、そのような弁解は通用しません。
 厚労省は、結審した1月8日の直後、1月15日に原告に対して追加資料の提出を求めてきました。
 この裁判の中では、昨年7月の時点で、審査するのに資料が足りないと主張していました。
 厚労省は、去年の7月の段階で資料が足りないことを把握していたのです。
 しかし、結審するまでの半年間、厚労省から原告に対して資料の提出が指示されることはありませんでした。
 原告は、裁判での国の主張を見て、自発的に追加資料を提出しました。昨年10月のことです。
 ところが、今年1月15日の厚労省からの追加資料を要請する文書には驚くべきことが書かれてありました。

「原告様からは、平成21年10月に心筋梗塞に係る資料を提出いただいているところですが、今回提出をお願いした資料の中で、既に10月に提出済みの資料がある場合は、その旨ご回答願います。」

 厚労省は、原告が昨年10月に自発的に追加提出した資料を提出したことを認識しながら、しかし、その内容を確認することもせずに、1月の追加資料の提出要請に至ったのである。
 厚労省が、結審後の追加資料の要請の際に、どれだけ慌てていたのかを物語っています。
 今回の却下処分が、通常の審査の順番でなされたものではなく、今日の判決を回避するためになされことは明らかです。

 次に、二点目に述べたいことは、原告の原爆症認定申請を却下すること自体が不当であるということです。
 原告は、広島で被爆しました。爆心地から2.5kmの地点での直接被爆です。被爆後に急性症状も下痢や倦怠感、白血球減少などの急性症状も発症しました。
 そして、心筋梗塞を発症し、原爆症の認定申請をしていました。

 これまでの集団訴訟における判決と比較してみれば、原告の病気は原爆症と認められるべきものでした。
 近畿の2次訴訟では、長崎で二日後に入市した寺山さんが心筋梗塞の病名で認定されました。
 熊本の2次訴訟でも、3.3kmで直爆した方、3.8kmで直爆した方が、いずれも心筋梗塞の病名で原爆症と認定されました。
 これらの判決と比較すれば、原告の心筋梗塞が、原爆症と認められない理由がわかりません。

 原告は、3月29日の医療分科会での審査にかけられたようです。
 その日の審査では、認定が44件、却下が441件、保留が3件でした。
 分科会での審査は6時間程度ですから、単純計算で一件あたり44秒程度の審査時間しかありません。
 このような審査の実体で、本当に原告について真剣に議論がされたのでしょうか。
 原告の被爆状況やその後の健康状態を検討したうえでの、総合的な判断がなされたのでしょうか。
 ぜったい、できるはずもありません。

 厚労省の態度はあいもかわらずということです。
 司法の判断を無視する態度。
 被爆者を切り捨てようとする態度。
 真に被爆者に寄り添った被爆者行政を行うように、厚労省に求めます。
                                                                      以上


長妻厚労大臣、昨年末に、認定促進訴訟(義務付け訴訟)の提訴にあたって、「クリスマスプレゼント」を差し上げたのに、何もしないまま、この体たらくです。
何度も言いますが、立法解決する前に、やるべきことはたくさんあるんですよ。
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2010.04.16 Fri l ニュース(原爆症裁判) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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