昨日、認定申請を却下されたという被爆者の方からお電話を頂きました。
幼少時に長崎市で被爆された方で、申請疾病名は「心筋梗塞」。
現在の「新しい審査の方針」には、積極的に認定する病気として、「放射線起因性が認められる心筋梗塞」が追加されています。「放射線起因性の認められる」という留保は何を意味するのか?認定の要件として、放射線起因性が必要なので、同義反復では?という批判があるところですが、実際のところはどうなんでしょう。
この間、大量の却下処分が出ていることは既に書きましたが、心筋梗塞の認定状況は次のようなものです。

3月29日 認定0 却下47
4月8日  認定6 却下0
4月26日 認定0 却下69
5月18日 認定5 却下0
5月24日 認定1 却下103


同じく、「放射線起因性の認められる」という留保がついている白内障も同じような状況です。
これでは、積極認定の対象疾病とした意味がないと思うのですが。
厚労省は、医療分科会の体制を拡充して、年内にも認定申請の滞留を解消するとしていますが、
これでは結論は見えています。
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2010.05.27 Thu l 厚生労働省 l コメント (2) トラックバック (0) l top
先日、NHKのニュースで、原爆症認定の審査にあたっている医療分科会の体制を強化して、大量の認定申請の滞留者を解消するということが報道されました。
早期に認定されるのは喜ばしいこと。ようやく、厚生労働省も被爆者救済に立ち上がらないといけないと目覚めたか。
そんなことは、ないみたいです。
厚労省のホームページに、5月24日の審査結果が公表されました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/05/s0524-3.html
先月は、結果発表までに随分時間がかかりましたが、今回は翌日には結果が公表されました。
結果は、認定17件に対し、却下386件。保留が4件。
白内障などの視機能障害は、認定0件・却下75件
心筋梗塞などの心疾患は、認定1・却下103件
厚労省の方針は自ずと明らかです。

2010.05.26 Wed l 厚生労働省 l コメント (0) トラックバック (0) l top
ここのところ、大量の却下処分を出し続けて、「逆走」している「原子爆弾被爆者医療分科会」ですが、次回の開催日程が厚生労働省のホームページにアップされています。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/04/s0426-4.html
次回は、4月26日(月)10:00~17:00
結果は、しばらくしてからアップされます。
この間の傾向からすると、引き続き、相当数の却下処分が予想されます。
2010.04.20 Tue l 厚生労働省 l コメント (2) トラックバック (0) l top
今年に入ってからの原爆症認定申請の認定状況はグラフの通りです。
認定合計
却下合計
保留
審議未了
今年に入って、
  1月 認定23件 却下227件
  2月 認定90件 却下490件
  3月 認定44件 却下441件
という状況です。
今年に入ってからの却下処分の急増が目立ちます。

認定状況
2010.04.04 Sun l 厚生労働省 l コメント (1) トラックバック (0) l top
医療分科会3月認定状況
原爆症認定の状況が厚労省のHPにアップされました。
3月の原爆症の認定審査については、認定44件に対して、却下が441件となっています。
2月には認定90件に対して、却下490件でした。
最近、却下処分の急増ぶりが目立ちます。
昨年の8月6日に締結された確認書では、今後訴訟で争わなくてもいいように定期協議をすることになっていますが、この状況は異常です。
長妻厚労大臣は、立法解決しかないと発言しましたが、立法解決の前にやるべきことはあります。
2010.04.01 Thu l 厚生労働省 l コメント (0) トラックバック (0) l top
■平成20年4月21日 舛添厚労大臣(衆院決算行政監視委員会)

積極的にこの被爆者援護法の精神にのっとって、・・疑わしきは排除するんではなくて、・・いろいろな法律の制定を含めて、国会の皆さん方とも協力して、この被爆者の支援、あらゆる手を使ってやるということの決意を述べさせていただきたいと思います。


舛添さん。この一年間、どんな手を尽くしましたか?何もしていないに等しいですよね。

■平成20年6月4日 舛添厚労大臣(衆院厚生労働委員会)

きちんと説明し、国民の皆さん方も私は必ず賛同してくださると思いますので、そういう方向で努力をしてまいります。


■平成20年6月5日 舛添厚労大臣(大臣面会)

みんなで助けるんだ、こういう気持ちをみなさんに持っていただけるような説明をしたいというふうに思います。


舛添さん。この一年間、国民に納得してもらうために何をしましたか?あなたの部下達(厚生労働職員)は、あなたの思いを無視して、「これ以上被爆者に金を払う必要は無い」と必死になって国民に訴えていますよ。それともそれがあなたの本心ですか?

■平成20年11月19日 河村官房長官(官房長官面会)

 「東京高裁判決の時には、いくらなんでもあれがタイムリミットと思っている」


舛添さん。河村官房長官の意向を無視して、この期に及んで東京高裁判決に対して上告を検討するのですか?河村さんの顔に泥を塗るつもりですか?

(つづく ↓ )
2009.06.07 Sun l 厚生労働省 l コメント (0) トラックバック (0) l top
今日は、舛添さんの発言を中心に(河村さんの発言も織り交ぜつつ)紹介します。
舛添さんは1年前から威勢のいいこと言っていたんですね。
  「積極的に救うんだ」
  「被爆者援護法の精神にのっとって」
  「疑わしきは排除するんではなくて」
  「被爆者の支援、あらゆる手を使ってやる」
しかし、2008年(平成20年)5月30日の大阪高裁判決をうけて「何らかの決断なりを行いたい」と言ったのに、何もしませんでしたね。
一年後以上たった今は、さらに物言いが後退しているようにお見受けします。

それでははじまりです。


■平成20年4月21日 衆院決算行政監視委員会

○舛添国務大臣 六つの判断が全部違う司法判断ですけれども、それと、今大阪高裁でこの審理が行われていますが、四月からの新しい基準、認定基準について、司法がそれを含んで判断するのかどうなのか。実は五月にも判断が下されると思っていますので、それを私はちょっと見ている段階でありまして、この大阪高裁の判断をいただいた上で、今委員がおっしゃったような点も含めて、まさに政治の判断ができるかどうか、やりたいと思います。
 それで、先ほど委員がおっしゃったように、これはもう積極的に救うんだ、その精神を忘れちゃならないと思います。そういう思いで高裁の判断を実は注意深く見守り、その上での何らかの決断なりを行いたいと思っております。


○舛添国務大臣 厚生労働行政、さまざま反省しないといけない点はあると思います。そういう中でこの被爆者の高齢化というのが進んで、もう本当に時間を待つことができないという状況でありますので、積極的にこの被爆者援護法の精神にのっとって、まさに先ほど委員がおっしゃったように、疑わしきは排除するんではなくて、この原爆を落とされたことは本人に何の落ち度もないわけですから、そういう意味で、これは政治家としての大臣としてきちんと対応していきたいと思いますし、また、いろいろな法律の制定を含めて、国会の皆さん方とも協力して、この被爆者の支援、あらゆる手を使ってやるということの決意を述べさせていただきたいと思います。


そして、
■平成20年5月30日 大阪高裁判決 原告9名全員勝訴
th_08.5.30大阪高裁判決 009

 「続きを読む」をクリックしたら続きが読めます。長いです。
   ↓
2009.06.03 Wed l 厚生労働省 l コメント (0) トラックバック (0) l top
舛添さん。
先週金曜日(5月29日)には、来週中に被爆者に会うと約束したのではないですか。
それをひっくり返すのですか。

=====
「原爆症東京訴訟」原告との面会は上告期限後に 厚労相(asahi.com:6月2日)
 東京高裁で原告勝訴の判決が出た「原爆症東京訴訟」の原告との面会時期について、舛添厚生労働相は2日、閣議後の定例会見で、「上告するかどうかを決めた上で、原告の皆さん方の意見も聴取し、政府内でまとめていきたい」と述べ、11日の上告期限後との認識を示した。
 面会時期をめぐっては、同訴訟の原告や弁護団側が5月29日、会見で同省担当者から「来週中に(厚労)大臣が、面談に応じる」と連絡を受けたことを明らかにしていた。
=====
厚労相、原告と11日以降に面会 原爆症訴訟(共同通信:6月2日)

上告するかどうかなんて、上告期限まで待つ必要がないでしょう。
今すぐ上告断念を発表すればいいじゃないですか。
そうすれば、明日にでも原告・被爆者と会えますよ。

一週間でも一日でも解決が遅れれば、その間に、失望のうちに原告が亡くなられるかもしれません。
まさか、いつ開催されるのかも公表されていない医療分科会(専門家??)の意見を聞きたいとでも言うのでしょうか?

舛添さん。
一年前に原告・被爆者の前でなんと発言したか、覚えていますか?
被爆者と握手したことを覚えていますか?

(しんぶん赤旗:2008年6月6日)
=====
「新たな基準をつくり直すか、総合的判断をするか、どの方策が一番、みなさんの利益になるかという観点を入れ検討したい。司法判断と行政の乖離(かいり)を埋める作業に早急にとりかかりたい。(被爆者に)時間がないことを念頭におきながら対応する」・・・
訴訟解決については「係争中のものを含め、全体についてどうするのかということも必要だ」としました。
「なるべく早い時期に朗報を届けられるようにがんばりたい」と語り、原告らと握手しました。
=====

一年間、何を考えてきたのですか。

(追記)
=====
原告ら「誠意感じられない」 厚労相発言に反発(共同通信6月2日)
東京訴訟原告の故小西アカネさんの妹、田崎アイ子さん(74)は「舛添大臣や厚労省は解決を待ち続けている被爆者のことを考えていない。怒りを感じる」と話した。
=====
厚労省が原告面会を先送り(中国新聞6月3日)
 原爆症認定集団訴訟で、舛添要一厚生労働相は2日、原告団の被爆者たちとの面会を東京高裁判決の上告期限である11日以後とする考えを明らかにした。厚労省側は当初、今週中に一括解決に向けた意見を聞く意向を原告側に伝えていた。
 舛添氏は午前の閣議後、記者団に対し、国が原爆症と認定していない原告10人のうち9人を認めた判決を上告するかどうかの判断が優先だと指摘。「法的問題をきちんとしてから(訴訟解決について)じっくり話した方が生産的だ」などと説明した。
 この発言を受け、夕方に東京・霞が関の厚労省内であった原告側の代表約20人と同省担当者の協議は紛糾。原告側は「大臣を信用できなくなった」などと怒りをあらわにしていた。
=====

2009.06.02 Tue l 厚生労働省 l コメント (2) トラックバック (0) l top
皆様お待ちかね、1年前の舛添大臣の発言です。

閣議後記者会見概要より抜粋
(H20.03.18(火)09:13〜09:24 ぶら下がり)

(記者)原爆症に関してなのですが、新しい審査の基準が決まりましたが、その直後に原告団、弁護団が強い反発を示す会見を開いたのですけれども、大臣ご自身としては今回の新しい基準に問題はないとお考えでしょうか。

(大臣)これはずっと与党の皆さん方が詰めてこられて、相当原告団の方々ともお話をしたとのことです。それで、新しい認定基準で認められる人は、大体今までの10倍、1,800人くらいになると思います。今回、訴訟なさっている方も相当な数の方がこれで認定されるということですから、最大の問題は、じゃあもう一回認定基準を全部作り直すのかというと、今までのプロセスからいって非常にこれは問題があるし、時間もまたかかってしまうということがあります。ですから、取り敢えず、認められる方は訴訟はなくなるわけですね。残された方々に対してどうするか。これは、4月にまた判決が出るように聞いていますから、そういうのを見据えながら認定基準、これを柔軟に運用するとか、いろんな考えができると思います。そういうことをにらみながら、慎重かつできるだけ多くの人を救いたいという原則は変わりませんからやっていきたいと思います。今回は、厚生労働省が、こうなのでビシッといきますよということであるというよりもむしろ、議員の方々の話し合いによって先にまとめられた案ですから、そのことも踏まえた上で、ちょっと肝炎対策の場合とは違ったアプローチが必要かなと思っております。ただ、できるだけ救いたいということで、知恵を働かせていって、今後引き続き、ご高齢になっておられますし、時間の限りもありますから、そういう観点から対応して参りたいと思っております。

(記者)判決を踏まえて柔軟な運用もあり得るというのは、随時認定の見直しも考えるということでしょうか。

(大臣)いや。例えば、いろんな病気、これを原爆症の関連で認めるかどうかという議論があります。だけど、特定の疾患の名前も挙がっていますけれども、総合的に判断することができると書いてあるわけですね。だから、明確に白血病であるとか、そういうのでなくても今回のこの見直し案というのは、総合的な判定によって認めるというのは可能ですから、そういうことも踏まえて。4分の3くらいの方が認定で救われるわけです。そうすると訴訟をどうしても続けないといけない方というのは4分の1くらいですから、そういうことも勘案しながら、運用ということもあり得る。というのは、認定基準を根本的にもう一度見直すというのは、これまで一所懸命積み重ねてきたことが、灰燼に帰すことにもなりかねない。だから、前向きに今のような条項、つまり総合的な判断を使ってできるのではないかと今考えております。

(記者)原告の中には、訴訟で勝訴しているのに今回の認定基準から外れてしまう人が出てくるのではないかと。そうすると、ダブルスタンダードになってしまう可能性もあるという指摘もあるのですけれども、大臣それについては。

(大臣)それは非常に前からそうだったので、例えば、今度新しくできた認定基準の方がより厳しくなっている人がいます。昔の基準だったら救われるのに、今度の基準だと救われないという方が出てくるわけです。だから、一つの基準を決めてしまうと、プラスマイナスあるわけです。それと同じで、今度は司法の判断と、議員の方達がおまとめいただいて政府与党でまとめた今度の認定がずれてくる問題がある。これをどう解決するかというところにやはり政治の知恵が働かないといけないので、そこはやはり政治家としての決断が必要だと思いますから、私もその形の決断をやるか、しかし、その前にやはり与党の、一所懸命まとめてくださった議員の方達と相談をしてということになると思います。

(記者)今後政治的なそういう決断とかも。

(大臣)少し状況をみて、またいろいろ話し合いを重ねながら。おっしゃるように、勝訴しているのになんで救われないのだというのは本当によく気持ちは分かりますし、もうお年も召されていますし。どういう形でそれを救えるのか。なんとか救いたいという気持ちで頑張ってみるということです。

ありま

1年前にこんな事言ってたのに上告て。
桝添さん、そりゃないよ…。(管理人)
2009.03.29 Sun l 厚生労働省 l コメント (0) トラックバック (0) l top
平成15年3月から原爆症認定集団訴訟がはじまりました。
平成18年5月の大阪地裁判決を皮切りに、被爆者が勝ち続けた(厚労省は負け続けた)結果、厚労省も基準を改定せざるを得なくなりました。
そして、平成20年3月17日、原爆症の認定基準が改定されました。「新しい審査の方針」と言います。
しかし、「新しい審査の方針」は、被爆者が求めていた認定制度にはほど遠いものであり、とうてい納得できるものではありませんでした。

その状況の中で、舛添さんが1年前に何を言っていたかを抜粋してみます。

そして、1年後、、、訴訟は解決せず、厚労省は東京高裁判決に上告までしました。そして、原爆症認定申請は8000人も滞留し、多くの被爆者が放置されている状態です。
厚労省と「新しい審査の方針」が破綻しているのは明らかなんですけどねー。

続きは夜にアップします。


ありま
2009.03.29 Sun l 厚生労働省 l コメント (0) トラックバック (0) l top